皆さんこんにちは。相続スタッフの成田です。

7月1日に2024年の路線価が国税庁より発表されましたね。新聞やテレビでも路線価について大きく取り上げられています。

出典:2024年7月1日 日本経済新聞

東京の路線価は、都内の標準宅地の平均変動率が前年比プラス5.3%となり、3年連続で上昇しました。この上昇は、新型コロナウイルス禍の影響が緩和されたことに加え、再開発やインバウンド(訪日客)の需要回復が影響しています。

「なぜインバウンドで路線価が上がるの?」と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。インバウンドが路線価の上昇に寄与する要因は、外国人観光客が日本を訪れ、ホテルに宿泊し、観光を楽しむことで、宿泊施設や商業施設の需要が高まる点にあります。観光客が増えることで、その地域の商業活動が活発化し、結果として土地の需要も増加します。この需要の高まりが、最終的に路線価の上昇につながるのです。

東京の路線価を見ると特に上昇率が高かったのは、台東区浅草の「雷門通り」で16.7%、足立区の「北千住駅西口駅前広場通り」が15.1%で、観光客や商業施設への客足の戻りが底上げにつながりました。

路線価の都内トップは、39年連続で中央区銀座5の文具店「鳩居堂」前の銀座中央通り(1平方メートル当たりの価格は4424万円)で、2位は渋谷の「QFRONT」前(同3224万円)で、渋谷が2位になるのは統計が始まった1975年以来初めてです。

観光地や商業地としての魅力が再評価され、土地の需要が高まっているのは良い兆候だと思います。

また、銀座中央通りの高価な土地価格が39年連続でトップを維持している点や、渋谷が初めて2位になった点も興味深いです。銀座のブランド力が依然として強固である一方、渋谷の大規模な再開発が地域の価値を大きく押し上げていることが伺えますね。渋谷は2年くらい行っていないので、再開発が完了したら渋谷に遊びに行きたいと思います。

このように、路線価の変動は東京の地域経済や不動産市場の動向を反映しており、将来的な投資や不動産の購入を考える上で、参考にしていただきたい情報の一つです。

路線価があがると、相続税の負担が大きくなるのではと心配になる方もいらっしゃると思います。東京幸せ相続相談センターでは、相続した不動産についてのご相談を受け付けております。不動産市場をご自身で判断し、購入や売却をするのは難しいことです。一度プロに相談してみませんか?是非お気軽にご相談ください。