「親が亡くなった時に不安なこと」を聞くと、多く挙がる回答が
・相続、金銭面の手続き
・不動産の処分や管理の方法
です。続いて、自分自身のメンタルやお葬式の挙げ方などが挙げられます。

財産分与や不動産の処分など、複雑そうなものは
「親が亡くなって精神的なダメージもある中、自分にきちんとできるのだろうか」
「親族間で揉めてしまわないだろうか」
「相続税が高かったらどうしよう」
など、様々な不安を抱える人も少なくありません。
不動産を相続した場合、相続税は現金で納付する必要があるため、現金を用意できないかもと不安に感じる人もいます。

下記の事例でご紹介させていただくY様も「相続でやることが多すぎて誰に何を相談したらいいかわからない」とご相談に来られたお一人です。

相続でやることが多すぎて誰に何を相談したらいいかわからないY様のケース

【Y様家概要】
父   ・・令和2年(2020年)に亡くなる
相続人 ・・母、長女(ご本人)、長男、次女の4人
父の兄弟・・相続には関係ないのに口を出してくる
相続資産・・土地、建物(評価1億円)、現金、株式、その他3,000万円
遺言書 ・・無し

元気だった父が突然倒れた時はととても驚きました。
母は父の突然の死に悲しみの奥底にいて何も手に付かない状況です。
長男も次女も学生、まだ何もできません。長女である私が相続を取り仕切っていかなければなりません。そうはいっても私も相続の手続きは初めてです。
役所に行って手続きをする必要があるのはなんとなくわかりますが、他にはどんな手続きをすればよいのでしょうか?


相続対策や相続手続きを業(なりわい)としている人達は、弁護士、司法書士、税理士、行政書士などが一般的には知られています。では、Y様のケースでは誰に相談すればよいでしょうか?

一般的には、相続税の申告が必要であれば税理士、相続登記を行うなら司法書士、相続で揉め事が起こってしまったら弁護士、遺言を作成するなら行政書士といったイメージを持つ人は多いかと思います。
それは大方正しいのですが、相続というのは複数の手続きが発生することがあります。
Y様のように、相続税の申告が必要だが、相続登記も必要、不動産の売却もしなければならない、かつ相続人である兄弟間で揉めているというケースは少なからずあります。
このような様々な事が絡み合っていると、相続手続きはより難易度が増すでしょう。
しかしながら、これらの事について対応窓口となる専門家がいたとしたら、どれだけ心強いでしょうか。
相続に強い各種士業とのパイプを持つ良い専門家を窓口としてお任せができれば、相続に関する全ての段取りを整えてくれるはずです。

では、「良い」専門家を見極めるポイントはどこでしょうか。

窓口となっている専門家が自分自身の知識しか持っておらず他の業務はよく理解していないのではお客様が求めているようなサポートはできません。
窓口である担当者が相続サポートの経験が豊富にあることを一つの目安にしていただければと思います。
まずは話してみることで頭の中が整理されていくこともあります。相続や不動産のことでお困りのことがありましたら、ぜひ私たち専門家にご相談下さい。
神奈川で活躍する相続に強い弁護士、税理士、不動産鑑定士、司法書士等の専門家がワンストップでサポートいたします。

※当コラムは弊社著書『\そうだったのか!/相続のトリセツ』より一部引用しています